当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

先日、CORESERVER V1で受信したメールのヘッダーを確認していたところ、迷惑メール判定ソフトが変わっていることに気づきました。

以前は「SpamAssassin」が使われていたのですが、いまは「rspamd」と表示されています。

CORESERVER V1の迷惑メール判定がRspamdに変更!

しかも、迷惑メールと判定するスコアの基準値も6.0から5.0に変わっていました。

何か変更があったのだろうかと思って調べてみると、2026年10月にCORESERVERでメールサーバーの更新が行われていました。

今回確認した内容を、備忘録としてまとめておきます。

迷惑メール判定ソフトがSpamAssassinからRspamdに変わっていた

私はCORESERVER V1を利用しており、WebメールにはSquirrelMail 1.4.22を使用しています。

2026年10月26日にメールのヘッダーを確認したときには、迷惑メールの判定にSpamAssassinが使われていました。

以前はSpamAssassin 3.4.6だった

実際に受信したメールには、次のように表示されていました。

X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 3.4.6 (2021-04-09)
X-Spam-Level: ******
X-Spam-Status: Yes, score=6.5 required=6.0

「X-Spam-Checker-Version」には、SpamAssassin 3.4.6と書かれています。

また、迷惑メールと判定する基準値は6.0でした。

このとき、スパムスコアやX-Spam-Levelのアスタリスクの数について調べ、別の記事にまとめています。

関連記事:SpamAssassinのスパムスコアとは?X-Spam-Levelの「*」の意味を調べてみた

11月2日に確認するとRspamdになっていた

ところが、2026年11月2日にメールのヘッダーを確認してみると、次のようになっていました。

X-Spam-Checker-Version: rspamd via Exim
X-Spam-Score: 5.8
X-Spam-Level: *****
X-Spam-Status: Yes, score=5.8 required=5.0
X-Spam-Flag: YES

(※メールヘッダーの一部を抜粋しています。)

「X-Spam-Checker-Version」が、SpamAssassinからRspamdに変わっています。

さらに、以前は6.0だった判定基準値が5.0になっています。

主な違いを比較すると、次のようになります。

項目変更前(SpamAssassin)変更後(Rspamd)
迷惑メール判定ソフトSpamAssassin 3.4.6Rspamd
判定基準値6.05.0
X-Spam-Score確認したヘッダーではなしあり
X-Spam-Levelありあり
X-Spam-Statusありあり
X-Spam-Flagありあり

このように、迷惑メール判定ソフトだけでなく、メールヘッダーの表示にも違いがありました。

CORESERVERでメールサーバーの更新が行われていた

気になってCORESERVERの公式サイトを調べてみると、2026年10月にメールサーバーの更新メンテナンスが実施されていました。

公式のお知らせによると、メンテナンスの概要は次のとおりです。

項目内容
対象CORESERVER V1プラン 全サーバー
実施期間2026年10月10日~10月30日
完了日時2026年10月30日 5時10分
作業内容メールサーバーソフトウェアの更新

今回の更新では、メール送受信システムが刷新され、迷惑メールやウイルスメールへの対策も強化されています。

具体的には、迷惑メールと強く判定されたメールを受信時に拒否する仕組みが導入されたとのこと。

また、迷惑メール判定の仕組みが変わったため、以前とは判定結果が異なる場合があることも案内されています。

なお、公式のお知らせには「Rspamd」という製品名は記載されていません。

そのため、CORESERVER V1のすべての環境でRspamdが使用されているのかまでは確認できませんが、少なくとも私の利用環境では、今回の更新後にRspamdが使われていることをメールヘッダーから確認できました。

Rspamdとは?SpamAssassinとの違い

そもそもRspamdとは、どのようなソフトなのでしょうか。

Rspamdは、メールが迷惑メールかどうかを判定するオープンソースのソフトウェアです。

SpamAssassinと同じように、メールの送信元や内容などを調べ、それぞれの検査結果からスパムスコアを計算します。

ただし、内部の処理方式には違いがあります。

SpamAssassinは主にPerlというプログラミング言語で作られていますが、RspamdはC言語とLuaを使用しています。

また、Rspamdは非同期処理を活用し、多数のメールを効率よく検査できるよう設計されているのが特徴です。

Rspamdには、スパムスコアに応じて、メールに迷惑メールの印を付けたり、件名を書き換えたり、受信を拒否したりする機能も備わっています。

スパムスコアの付け方も異なる

両者とも複数の検査結果からスパムスコアを計算しますが、判定ルールや点数の付け方は同じではありません。

そのため、SpamAssassinのスコア6.0とRspamdのスコア6.0が、同じ程度の迷惑メール判定を意味するわけではありません。

また、Rspamdのほうがスコアの範囲が広いのかとも思いましたが、SpamAssassinでも10点や15点以上になることはあります。

単純に数値だけで比較することはできないようです。

迷惑メール判定の基準値も6.0から5.0になっていた

今回、もうひとつ気になったのが、迷惑メールと判定する基準値の変更です。

以前のSpamAssassinでは、次のように表示されていました。

X-Spam-Status: Yes, score=6.5 required=6.0

一方、Rspamdに変わってから確認したメールでは、

X-Spam-Status: Yes, score=5.8 required=5.0

となっています。

「score」はメールのスパムスコア、「required」は迷惑メールと判定する基準値です。

今回のメールでは、基準値の5.0以上になっているため、「Yes」と判定されています。

ただし、判定基準値が6.0から5.0になったからといって、以前より迷惑メールの判定が厳しくなったとは限りません。

SpamAssassinとRspamdではスコアの付け方そのものが異なるためです。

また、Rspamdの公式資料によると、標準設定で迷惑メールを示すヘッダーを追加する基準値は6.0となっています。

今回確認した「required=5.0」は、その標準値とは異なります。

CORESERVER側の設定が関係していると考えられますが、具体的にどのような設定になっているのかまでは確認できませんでした。

実際に受信したメールのスコアを比較してみた

Rspamdに変わってから受信したメールのうち、スパムスコアが異なる4通を確認してみました。

結果は次のとおりです。

スパムスコアX-Spam-Status件名の[SPAM]受信結果
4.6Noなし受信
5.8Yesあり受信
12.6Yesあり受信
14.5Yesあり受信

スコア4.6のメールは、基準値の5.0未満なので迷惑メールとは判定されず、件名にも[SPAM]は付いていませんでした。

一方、スコア5.8、12.6、14.5のメールは、いずれも「Yes」と判定され、件名に[SPAM]が付いていました。

この結果を見る限り、CORESERVERではスコア5.0以上のメールに[SPAM]を付けているように思われます。

ただし、実際の設定を確認できたわけではないため、断定はできません。

また、気になったのが、スコア14.5という高い数値のメールでも受信できていたことです。

Rspamdのスパムスコア14.5のメールヘッダー。X-Spam-StatusはYesで、required=5.0と表示されている

迷惑メールと判定されても、必ずしも受信拒否されるわけではないようです。

この点については、後ほど詳しく触れます。

RspamdでもX-Spam-Levelの「*」が使われている

Rspamdに変わってからも、「X-Spam-Level」というヘッダーは引き続き使われています。

今回確認したメールでは、次のようになっていました。

スパムスコアアスタリスクの数
4.64個
5.85個
12.612個
14.514個

いずれも、スコアの小数点以下を切り捨てた数になっています。

Rspamdにも、このような形式でX-Spam-Levelを生成する機能が用意されています。

ただし、Rspamdには複数の連携方式があるため、CORESERVERで実際にどの処理が使われているのかまでは確認できていません。

迷惑メールと判定されても受信できる?受信拒否との違い

先ほどの例では、スパムスコア14.5のメールも受信箱に届いていました。

迷惑メールと判定されているのに、なぜ受信拒否されなかったのでしょうか。

Rspamdの公式資料を調べてみると、迷惑メールの判定と受信拒否には、別々の基準を設定できることがわかりました。

Rspamdの標準設定では受信拒否の基準が15.0

Rspamdの公式ドキュメントでは、標準設定のスコアと処理が次のようになっています。

スパムスコア標準設定での処理
4.0未満通常のメールとして処理
4.0以上グレーリストによる一時保留の対象
6.0以上迷惑メールを示すヘッダーを追加
15.0以上受信拒否

※実際の動作は各機能の有効・無効や設定によって変わります。

グレーリストとは、メールの受信を一時的に保留し、送信側のメールサーバーから再送されるかどうかを確認する仕組みです。

正常なメールサーバーであれば、通常は一定時間後に再送されます。

ただし、CORESERVERでグレーリストが有効になっているかは確認できていません。

今回注目したいのは、Rspamdの標準設定では、迷惑メールを示すヘッダーを追加する基準が6.0、受信拒否の基準が15.0と、別々になっていることです。

つまり、迷惑メールと判定されたからといって、必ず受信拒否されるわけではありません。

CORESERVERでも15.0以上で受信拒否される?

今回確認したメールの動きを見ると、

  • スコア4.6では迷惑メールと判定されなかった
  • スコア12.6では[SPAM]が付いて受信した
  • スコア14.5でも[SPAM]が付いて受信した

という結果になっています。

Rspamdの標準設定では15.0以上が受信拒否の基準なので、今回の結果とも矛盾しません。

ただし、CORESERVERでも同じ基準を使用しているとは限りません。

CORESERVERの公式発表には、迷惑メールと強く判定されたメールを受信時に拒否すると書かれていますが、具体的な判定条件は記載されていません。

Rspamdにはスパムスコアだけでなく、特定の条件によって受信拒否を指示する機能もあります。また、メールサーバー側で別の条件を使って受信を拒否することも可能です。

そのため、CORESERVERがRspamdのスコアだけで受信拒否を判断しているのか、それ以外の条件も使用しているのかは不明です。

少なくとも、今回確認した14.5点のメールは受信箱に届いています。

迷惑メールフィルターを無効にしていても受信拒否される

今回のCORESERVERの更新で注意したいのが、この点です。

公式のお知らせによると、ウイルスと判定されたメールや、迷惑メールと強く判定されたメールは、全アカウントで受信時に拒否されるようになっています。

一方、それ以外で迷惑メールの疑いがあるメールについては、迷惑メールフィルターが有効な場合に、件名へ[SPAM]を付けて届ける仕組みです。

つまり、迷惑メールフィルターを無効にしていても、強く迷惑メールと判定されたメールは受信拒否されることになります。

以前は迷惑メールと判定されても受信できることがありましたが、今後はサーバー側で拒否され、受信箱まで届かないメールもあるということです。

必要なメールが誤って迷惑メールと判定される可能性もあるため、この点は少し気になります。

まとめ

今回、CORESERVER V1で受信したメールのヘッダーを調べてみたところ、迷惑メール判定ソフトがSpamAssassinからRspamdに変わっていることがわかりました。

確認できた主な変更点は、次のとおりです。

  • 迷惑メール判定ソフトがSpamAssassin 3.4.6からRspamdに変わっていた
  • 迷惑メール判定の基準値が6.0から5.0になっていた
  • RspamdでもX-Spam-LevelやX-Spam-Statusが使われている
  • スコア14.5のメールでも、[SPAM]付きで受信できた
  • CORESERVERの更新で、迷惑メールと強く判定されたメールを受信時に拒否する仕組みが導入された

今回確認したメールの動作やRspamdの標準設定から、CORESERVERでは次のような設定になっている可能性が考えられます。

  • スコア5.0以上:迷惑メールフィルターが有効な場合、件名に[SPAM]を付けて配送
  • スコア15.0以上:サーバー側で受信拒否

ただし、これらはRspamdの標準設定や、実際の動作をもとにした推測です。

CORESERVERの公式発表では、具体的なスコアや受信拒否の判定条件までは明らかにされていないため、実際にこの設定になっているかどうかは確認できていません。

また、今回の変更によって、以前とは迷惑メールの判定結果が変わる可能性もあります。

しばらくは、実際に届くメールや迷惑メールの判定状況を確認していこうと思います。

参考資料

おすすめの記事