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2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」。

渋沢栄一の家に、御用金として藩から言い渡された金額が500両。

この500両は、いまの価値にしてどれくらいになるのでしょうか?

幕末(1856年頃)の1両

1両がいくらになるのかは、簡単ではないようです。

■人件費
■米価
■そば代金
など、何を基準にするかによっても、だいぶ違いが出てきたりします。

ときおり、「幕末期の1両は数千円だ」といった書き込みも見られますが、おそらくそれは米価基準で出されたもの。

それも、1864年(元治元年)以降のことだと思われます。

渋沢栄一が、父の代理で岡部藩陣屋に行ったのは、安政3年(1856)。

ですから、「1両=数千円」は、青天を衝けの、あの場面に関してはあてはまらないように思います。

自分が調べた限り、その頃の1両は5~10万円程度。

ネットの書き込みだと、4万~13万円といったものも見られました。

渋沢家に言い渡された500両

御用金として、岡部藩から命じられた金額の500両。

計算してみますと、

1両=5万円とすると → 500両は2,500万円
1両=10万円とすると → 500両は5,000万円

になります。

渋沢宗助(渋沢栄一の伯父)には、さらに多い1,000両が命じられていました。

それは、5,000万円~1億円ということになるかと。

すごい額ですけれど、それを納められる渋沢家って・・・相当に裕福だったってことですかね。(※)

( ◎ Д ◎ )ホヘー

御用金500両のエピソード

その、岡部藩から課された御用金の話ですが。

どうも、実際にあったことのようです。

「雨夜譚(あまよがたり)」という、渋沢栄一さんの自伝などに書かれています。


雨夜譚(あまよがたり): 渋沢栄一自伝 (岩波文庫)

※追記 中ノ家の収入について

渋沢栄一の実家の収入について書かれたものを見つけました。

現在の貨幣価値で10万円とすると1万両は、現在の10億円に相当するものと推定できるとしている。栄一の家、「中ノ家」は、藍玉だけで、年商10億円、利益が年間1.5~2.5億円という勘定になる。映画やテレビ番組の時代劇に出てくる農民像とは、かけ離れた桁違いの財産を持った新しいタイプの “ 農民 ” であったと言っても良いだろう。

「時代の変革者渋沢栄一の半生」 - ぶぎん地域経済研究所

ですって。

「1両=5万円」で計算してみても、年商5億円、利益7,500万~1億2,500万円/年。

やはり、とても裕福だったんですね。

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